出川哲朗氏のCMにみる動画情報の遅報性と、わかりやすさの弊害について

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※タイトルにある「遅報」という言葉は辞書になく造語です。適当な言葉がわからなかったため、「速報」の対義語のつもりで使用しています。

 

先日、出川哲朗氏のコインチェックのCMが話題になっていた。

 

Twitterばかりみていると、仮想通貨がアツいことは今に始まったことではないように思えるが、多くの大衆にとって仮想通貨デビューはCM化されたこれからである。

いよいよ仮想通貨の波は、アーリーマジョリティ・レイトマジョリティにまで広がっていくのだろう。

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出川氏のCMを見て、ぼくが率直に感じたことは

「このCMで知るって遅くないか。てか、CMとして世に放つまでにはどうしたってこれぐらいのラグがあるものなんだろうな」

であった。

 

おそらく、広告の着想はかなり以前にまでさかのぼるの間違いない。

だが、CMという性質上、綿密な企画・制作の期間を要したものと思われる。

 

ぼくは広告業界の事情に明るいわけでない。

が、以前に一度だけ自社のPR動画の制作にちょっと参加したことがある。

そのときは着想から企画・撮影・編集を経て、完成品として世に放たれるまでには9ヵ月ほどを要したと記憶している。

 

つまり動画情報というものは、それなりのクオリティに仕上げてローンチするまでには長い時間がかかるのだ。

もちろん、その分だけ拡散力はあるし、視覚に訴えるからわかりやすいけれど…

 

 

ところで、大衆はわかりやすいものが大好きだ。

ミスドが無料でもらえると知れば、待ち時間を厭わず長蛇の列に並ぶ。

 

 だけど、複雑なものをわかりやすいものに変換するには、大きな労力がつぎ込まれていることを忘れてはならない。

その変換の労力を、無知な大衆の代わりに負担してくれている存在がいる。

その負担人とは仕掛人あるいは翻訳家と言い換えることもできるだろう。

仕掛人(翻訳家)はただの親切心でやってるわけがない。

なにかしらの営利に基づいてやっている。

 

 

さて、仕掛人の介在は、その分だけあらゆるコストが上乗せされていることを意味する。

上乗せとは、時間的コスト・金銭的コスト・その他情弱ビジネスのトラップである。

 

まず、時間的コストとは、波に乗り遅れるということ。

たとえば、英語で書かれた原著を日本に持ってきて日本語で売るためには、一朝一夕にいかないことはサルでも理解出来るだろう。

 

仮想通貨とてもおなじこと。

難解な論文・専門家の意見・考察ブログ・メルマガ・書籍・Twitter等の玉石混淆の情報を仕入れ、精査し、大衆が理解できるレベルに落とし込むまでには時間がかかる。

それがCM(動画情報)ともなればなおさらである。

 

乗り遅れたくなければ、自ら知的武装し、生の情報を調達できる人間になるしかない。

 

時間的コストは、必ずしも仕掛人(翻訳家)が恣意的に仕掛けたものとは限らないが、仕掛けられる側にとってみれば大きな痛手となる。

 

 

次に金銭的コスト。

仕掛人(翻訳家)の報酬が上乗せされている。

これは説明不要と思う。

 

 

次に、その他情弱ビジネスのトラップ。

これは先行者の特権ともいえる。

HUNTER×HUNTERのハンター試験(4次試験)の例よろしく、

先駆者が、後続人のためにトラップを仕掛けるのは当然のことだ。

これは善悪の問題ではない、特権だ。だって先行してるんだから。

 

翻訳家(仕掛人)は基本的にウソの翻訳をすることはしない。

だけど、ウソとはいかないまでも、どこまで原典に忠実に、また細かいニュアンスに至るまで正確に翻訳するかは翻訳家の裁量である。

騙されたくなければ、自分で語学を習得して原典にあたるか、

より親切な翻訳家の下に鞍替えするほかはない。

 ※てか、翻訳家の思惑にかかわらず、変換するってことは内容の純度がある程度損なわれてしまうことを覚悟しなければならない。これは不可避の現象だと思う。送電ロスなんかまさに好例。

 

以上、3点のうち、仮想通貨の場合に、もっとも大衆がディバイド(格差)を受けるのは時間的コストではないかと思う。

今が1BTC=220万円くらいだっけ?

つい2ヵ月前の10月には50万くらいだった。

スピードがものをいう世界である。

 

そこで、本題に戻ろう。

CMになるまでにはそれなりの時間がかかるという話だった。

そして、CMという非常にわかりやすい情報に落とし込むためには、時間のほかにもコストはかかっていますよと。

 

以上のことをふまえて、ぼくが何を言いたいのかといえば、

情報の原価(生の情報)を知り、それをなるべく早くつかもうってことです。

そのためには、専門知識があるとか英語が出来るとかあるんだろうけど(極論を言えば自分が翻訳家になる)、そこまで手が回らないよって方は、シンプルに、

 

基本的に動画情報よりも文字情報の方が早い。

だから文字情報に触れよう。本を読もう。

 

くらいを目指そう。この点を抑えておくだけでも有利に戦える。

※ぼくもここで「シンプル」って言葉を使ったけど、シンプルとかわかりやすさを求める時点で、既にある程度の割を食ってることになる。スピード・純度など。しつこいようだけど補足説明。

 

結論:アポのない夜は本を読もう!

 

 

 

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